2011年5月22日日曜日

自制心

 
息子が幼稚園に行くようになり、少し前までは他人事だった「モンスターペアレント」なるものを意識するようになりました。

子供のことです。 喧嘩もするし、相手に怪我をさせることもさせられることもあるでしょう。

うちのスタンスとしては、それも集団生活の中での勉強のひとつなので、治療して治る物であれば後遺症でも出ない限り、特に気にしないつもりです。

そんなことを思いつつ参加した入園式のときから感じているのが「親の自制心の無さ」です。

制服着用の幼稚園なのに、入園式前の説明でわざわざ「大きなリボンやアップリケなど、過剰に目立つ物は付けさせないでください」というアナウンスがあったので「制服やねんからあたりまえでしょ?」と思っていましたが、その理由が入園式の時に分かりました。

女の子で大きなピンクの髪飾りを付け、明らかに浮いている子が何人か居たからです。

「事前に説明されてたよね。。。」


と思いながら式が始まると、園長先生の祝辞の最中にも関わらず席を立って通路の最前列で子供の写真を必死に撮る親が一人。

それを見て「じゃ、私も」という感じで通路はすぐにカメラを持った親でいっぱいに。

いくら頑張っても後頭部しか写らないはず。

「子供はちゃんと座って話聞いてますよ。。。」


最後は並んで退場する我が子の勇姿を撮ろうと通路にあふれる親たち。

我が子が通った後はその後の列の邪魔になっていることもお構いなし。

「子供はちゃんと並んでますよ。。。」


ごく数人であればなんとか理解できますが、それが約半数であることに驚くというよりも呆れてしまいました。



で、入園から1カ月が過ぎ、保育参観がありましたので行ってきました。

案内には「子供の自立を促すため、日ごろの園内と同じように行動させてあげてください」という内容と、「写真撮影は出来るだけ控えてください。 撮影する場合はさりげなくお願いします」とありました。

要するに「園内ではあまり話しかけたりかまったりせず、写真はできれば撮らないで保育の様子を静観してください」ということだと理解したため、私はカメラを持たずに行きました。

しかし、教室に入るとみなさんカメラ片手にスタンバイ
ま、これは想定の範囲内です。

そしてお遊戯の時間がスタート。

同時に、春の暖かい日が差し込む明るい教室で次々とたかれるフラッシュ

「さりげなくって言葉知ってます?」


教室の中には幼稚園が用意したと思われるカメラマンが一人いたので「行事の写真としてアルバム作成に使うんだろうな~。 後から個別に販売してくれたらいいな~」と思いつつ、私は嫁の実家のフォトU(携帯から送った画像が自動表示されるフォトフレーム)のために携帯で数枚撮影するだけにとどめました。


しかし、いつもと違う状況に子供たちはド緊張。

先生曰く、いつもより声も動きも全然小さかったとのことでちょっと残念。






そして参観が終わるころ、私は見てはいけない物を見てしまいました。




それは











一眼レフのカメラを構えて教室をウロウロしていたカメラマンだと思っていた人の胸に付けられた保護者バッチ