2009年6月24日水曜日

かゆみの季節ですね



写真のプラスチックのネズミのようなものは数年前に通販で買ったものです。
 
 
そして例のごとく現在生産していません・・・

 

たしか5~6千円ぐらいと、見た目に反したえらそうな値段で売っていたと思います。

(かなり買うのをためらった記憶があるので・・・)



 

商品名は「itchzapper」。

 

 

いったい何に使うのか。

 

 

 

 



一言で言うならかゆみ止めマシンでござる。

 

ね。 怪しいでしょ。

 

 

 

通販で買ったのですが、商品説明がまた胡散臭いのなんの・・・。


「イッチザッパーは皮膚の苦痛受容器を活性化し、毒素を中和するために濃縮熱を送ります。」
 


 

 

 

 

 

 

濃縮熱ってなんですのん???






 
使った感想から要約するとこうなります。
 
 
 
「イッチザッパーは痛みを与えると同時に熱で毒素を中和します」
 
 
 
どうやら蚊に刺されたときに皮膚に付く痒みを感じる成分は50度ぐらいの温度を加えると分解するらしいので、それを言いたかったのでしょう。
 
 
熱めの風呂に入ると痒みが止まるのと同じ感じです。
 
 
 
と、グチグチ書きましたが、実はこれ、かなり効果ありで愛用しています。
 
 
 
先にある小さな金属部分をかゆいところに当ててスイッチON。
 
 
待つこと数秒でLEDが消灯。 それと同時に痒みもストップ!


 
 
敏感肌の人のために「センシティブ」ボタンもついているなかなかの配慮です。
 
 
現在は販売していませんが、同じような機構の商品がいくつか出ています。
 
 
蚊に刺されやすい方は爪で×を作る前に試してみてはいかがでしょうか。
 
 
 
 
 
 
私はホヤホヤの赤子と皮膚が柔らかい1歳児という最強の虫除け(生贄)がいるので去年から全然刺されてませんけどね。


類似商品↓

2009年6月17日水曜日

使えない? できない? やらない?

 
マジックの技法には「覚えたところで使い道が無い」という技法は確かに存在します。
 
しかし、その線引きはその人の普段の道具の扱いに起因するものが多く、常に怪しく扱っている人であれば怪しいカード技法などもナチュラルに見えるでしょう。
 
 
私は怪しい動作は出来る限り排除したい派ですが、怪しい動作の技法が大好きですので故ジュリーアンドラス氏のような独特な動きを良く練習しています。

ね。 めっちゃ怪しい動きでしょ。

実際に演技で使ったことはありませんが、練習をしていると面白いものです。

 

で、ある程度練習してからマジック仲間に見せると必ず言われるのが「そんなん使われへんからやらんわ」という言葉です。

  

 

確かに時間には限りがありますので、必要な物だけを練習するということは効率的にも重要なことでしょう。 しかし、不要と思える物の中からある瞬間何かがひらめくこともよくあります。

そういったものを多く蓄積することもアイデアを生み出すためには大切な作業ではないかと思います。

 

コインでクラシックパームなどの完全隠蔽の保持方法を好む方の中にはカールパームやJWグリップ、ムトべパームを「使えないのでやらない」と言い切る方がいます。

そういう人に突っ込んで聞くと、多くが練習すらしたことが無いと言います。

私は何かを否定するにはとりあえずそれをやって見なくてはいけないと思っていますので、出来る限りの技法を覚えて「出来るけどやらない」という返事が出来るよう頑張っているつもりです。

 

 

などと言いながら私もいろいろと「必要」と思ったことだけを練習してきて「やらない」でいたものがあります。

現在はそれが「できない」ことが情けなくて今更ながら練習しています。

それは。。。

 

 

 

 

コインロール

 

何で練習しなかったんやろな~?

 

 

2009年6月16日火曜日

勘違いの産物

私が6~7年前にバーでマジックを演じていたころ、良くやっていたのがトミーワンダー氏のツーカップルーティンでした。
 
 
手順はそのままなのですが、音楽に乗せて演じたいた。
しかし、その音楽というのが「音楽」というよりは単なる「効果音」でした。
 
 
タイミングを計るためのBGMは一切入れず、無音の中に効果音だけが突然鳴り、それと動作をマッチさせるというアホほど厄介な物でした。 全ては自分のリズム感だけが頼りです。

 
 
音を作るのは大変でしたよ。 実際に演技をしながら音声編集ソフトで「あと0.2秒ぐらいずらすか。。。」とチマチマやって2分少々の演技のために6時間ほどかけました。
 
 
最初は演技をやっているとき、お客さんが何度も後ろを振り返って他のスタッフの方を見るので何かと思っていたら「音がぴったりだから誰かが動作に合わせて効果音のスイッチを押していると思った」と言われたので、それ以来、カセットテープを横に置いて目の前で音を出しながら演じるようにしました。
 
 
 

実は、これを思いついたのは一度だけコパーンのCrazy Ball(当時はCrazy Cupというタイトルだったと記憶しています)のビデオを見たことがあり、彼のチョップカップルーティンが効果音に合わせてカップを持ち上げたりボールを出現させたりしていた記憶があったからです。
 

 
 
そのころ(ビデオを見た頃)はとにかく効果音に合わせて現象が起こるということに感動し、ずっとそれが頭の中にあったのですが、最近DVDになった映像を見て私は大きな勘違いをしていたことに気付きました。

 

 

 

「あれ? BGM入ってるやん・・・」

 

 

 

 

なんや。 これなら簡単やないか。。。 

2009年6月15日月曜日

ええな~


全高18メートル。 原寸大のガンダムがお台場に登場しているらしい。。。
 
公開前からかなり騒がれていますね。
 
実際には7月11日から8月31日までが公開期間らしく、頭が動いて体の数十箇所から光や煙が出るという仕掛けがあるらしい。。。
 
現物見たい。
 
 
というか、乗りたい。
 
 

2009年6月9日火曜日

私の常備薬

私は物作りをするとき、基本的に電動工具を使ったり、業務用のかなり良く切れるカッターやヤスリを使用します。
 
そうすると、うっかりと爪や指先を削ったりするのは日常茶飯事。。。
 
そこで活躍しているのがこのアーチスキンです。
 
 
傷口に塗ると、殺菌と同時に透明な薬液が固まり、傷口をガードしてくれます。
 
数分で綺麗に固まり、動かしても痛くありません。
 
 
しかし、問題は薬を塗ったときです。

商品の説明には「一瞬しみる事がありますが、速やかに皮膜をつくり、傷を守ります」とあります。
 
私が今まで使った経験上
 
 
 
 
必ずしみます


 
 
しかも、ちょっとした逆剥けでもええ歳したオッサンが思わず「ぬぉぉぉ・・・!!」と唸ってしまうぐらい。。。
 
 
 
使うたびに後から来る痛みをまとめて数秒でくらっている気分になり、逆に損しているんじゃなかろかと思うときもありますが、乾いてしまえば痛みも無く作業を再開できるので、常に傍に置いています。
 
 

2009年6月1日月曜日

波を作る

 
たまには真面目にマジックについて書いてみましょう。 長文ですが。
 
 
 
先日ドラゴンアッシュのライブ打ち上げに呼ばれ、メンバーと武田真治さんを含む20人近くの前で久しぶりに長めのクロースアップを演じました。
 
 
私は演技を構成する上で、観客のリアクションを想像して演技に緩急(波)を付けることを重視しています。
 
マジックは不思議なことが起こってあたりまえの世界です。
 
従って、マジックの質(現象のキツさ)に関してはあまり重視しません。
 

 
クロースアップマジックを20分ぐらい演じるとなった場合、不思議で不可能そうな現象を連発するというのもひとつの手かもしれませんが、マジックに対する基礎知識が無い観客にその違い(不可能設定など)を感じてもらうのは難しいことではないかと思うからです。
 
例えるなら「青色ダイオード」の発明がそんなにすごいことなのか、一般人にはピンと来ないのと同じようなもんだと思います。
 
 
 
最初からトップギアで5つの超不思議なマジックをしたとしましょう。 5つ目のマジックがその中でも一番不思議だったとしても、観客の思考が前の4つによって麻痺しており、思ったほどのウケも無く終わることが多いです。
 
逆に、不思議度70ぐらいのトリックでも、演技の順番によっては120や200のウケを取れることがあります。 私がいつも狙っているのはそこです。
 
 
私の場合は最初に大きな山を持ってきて、次に「なんじゃそら?!」というよなネタを。
そしてちょっと不思議なネタから度肝を抜くネタに持ち込んで終わるパターンが多いです。
 
この方法は難しいネタや高額なネタを複数使う必要が無いのでラクだろうと思われがちですが、自分の好きなネタを10個リストアップしたとして、流れに合わないネタを排除したりして実際に使える1個か2個に厳選しなくてはなりません。
 
元々マジックが大好きなので、演じたい物を自分で捨てるという行為はとても苦しいものです。
 
ですが、これを乗り切ると今まで以上のウケを取ることができると思います。
 
 
ちなみに、今回のショーの流れは以下のとおりです。
いつも360度囲まれて、近い人は肩越しに見ていたりする状況です。
 
 
1、セルフタイ シューレースからColour Change Shoelace
 
私はつっこまれやすいよう、最初は左右違う色の靴紐をつけておき、最後に同じ色になるようにしています。 さらに紐が解けているので演技前にダベっていると、かなりの確立でつっこんでくれます。
そして、それが演技スタートの合図となります。
演技前に「始めます!」と言って全員の注目を集めないのも私なりの方法です。
最初の現象で数名が「うぉ!!」と声を上げると周りは「え? もう始まってんの?!」と一つ目を見逃した悔しさのせいで次のネタに一気に集中してくれるからです。
 
一つ目に声を上げてもらえるようなビジュアルで後の演技の邪魔にならない良いネタを持って行くにもかかわらず、数名の人にしか見てもらえない。 つまり、ほぼ捨てネタとして使うのです。
これはもったいない気もしますが、これも最後の大盛り上がりのためです。

そして、ここで重要なのは二つ目(今回はカラーチェンジ)です。
 
見逃した人達は、何が起こったのかを数名の目撃者の「靴紐が!」という言葉から推測します。
(当然私は「今、靴紐が勝手に結ばれたんですよ」などと説明はしません)
ここで「じゃ。トランプのマジックを」と別の物を使うと本当に一発目が「捨てネタ」になってしまいます。
 
お分かりですね。 私の「不意打ちスタート作戦」は二つ目のネタは同じ場所・同じ道具で異なる不思議が起こらなくては効果がないのです。
さらに言うと、一つ目を見た人もさらに驚かせる必要があるため、一発目よりもキツい現象が求められます。 それらの点を考慮すると、今回の連携は良い物だと思います。  
 
 
 
2、カードマジックをしましょうと言ってZoom Zoom Deck
 
最初の2ネタで前のめりになっていた観客も「なんや~」という感じでニュートラルに戻ります。
 
この「観客をニュートラルに戻す」というのが重要な作業だと思います。
 
寿司で言うところの「ガリ」。 利き酒の間に口をゆすぐ「水」と同じ役割です。
 
 
 
3、ここで得意のハンバーグルーティン
 
とりあえず盛り上がります(笑)
 
 
 
4、アンビシャスカードなどのベタな手順をやった後、LITで締めます

基本的に、私はカードにサインをしてもらいませんし、デックを調べてもらったり混ぜてもらったりもしません。
 
「2枚同じカードがあるんじゃないの?」と言われたら初めてデックを手渡して調べてもらいます。
 
最初にマジシャンから「混ぜますか?」と渡すのは「出来るからやっている」という行為(マニピュレーションの最後の一枚を出したときだけ誇らしげに手の裏側を見せるようなもの)であって、観客が望んでいないタイミングでそれを強制するのはあまり良いことでは無い(あらための意味を成していない)と思うからです。
 
そして最後のLITは、やはり観客の手の中で現象が起こるという不思議であるため、クライマックスがマジシャンとは別のところで起こるわけです。
そうなると、マジシャンはその場から離れ易くなりますので、カードを触っているお客さんに「ありがとうございました」と一言告げて消えることができます。
 
 
 
5、アンコール:スーパーハード

今回はドラゴンのボーカルKj氏からリクエストを頂いていたスーパーハードをアンコールで演じました。
 
いつもは中ネタで「目が痛い!」と突然演じているのですが、アンコールということでスーパーハードを外した後、少しオマケで「目にゴミが入ってるみたい」と言って目から万国旗を出して「そりゃ目ぇ痛いはずやわ!!」などと合いの手をもらいながら爆笑の中終了しました。
 
 
 
ね。 大して大掛かりなネタはやってないでしょ?
 
 
でも手抜きではありません。 かなり考え、苦渋の決断ともなる取捨選択を行っています。
 
これもまた、観客ありきであるマジックの楽しみ方のひとつではないでしょうか。