マジックの技法には「覚えたところで使い道が無い」という技法は確かに存在します。
しかし、その線引きはその人の普段の道具の扱いに起因するものが多く、常に怪しく扱っている人であれば怪しいカード技法などもナチュラルに見えるでしょう。
私は怪しい動作は出来る限り排除したい派ですが、怪しい動作の技法が大好きですので故ジュリーアンドラス氏のような独特な動きを良く練習しています。
ね。 めっちゃ怪しい動きでしょ。
実際に演技で使ったことはありませんが、練習をしていると面白いものです。
で、ある程度練習してからマジック仲間に見せると必ず言われるのが「そんなん使われへんからやらんわ」という言葉です。
確かに時間には限りがありますので、必要な物だけを練習するということは効率的にも重要なことでしょう。 しかし、不要と思える物の中からある瞬間何かがひらめくこともよくあります。
そういったものを多く蓄積することもアイデアを生み出すためには大切な作業ではないかと思います。
コインでクラシックパームなどの完全隠蔽の保持方法を好む方の中にはカールパームやJWグリップ、ムトべパームを「使えないのでやらない」と言い切る方がいます。
そういう人に突っ込んで聞くと、多くが練習すらしたことが無いと言います。
私は何かを否定するにはとりあえずそれをやって見なくてはいけないと思っていますので、出来る限りの技法を覚えて「出来るけどやらない」という返事が出来るよう頑張っているつもりです。
などと言いながら私もいろいろと「必要」と思ったことだけを練習してきて「やらない」でいたものがあります。
現在はそれが「できない」ことが情けなくて今更ながら練習しています。
それは。。。
コインロール
何で練習しなかったんやろな~?