2009年7月15日水曜日

習うより慣れろ・・・か??


最近は多くのレクチャーDVDが発売されており、効率的に技法などを学ぶことができる贅沢な環境が整っています。 しかし、不思議と「なぜあの映像を見ていてこんな仕上がりになるのだろう。。。」という中途挫折的な我流テクニックに仕上がっている人を見かけることがあります。
手元にDVDという動画メディアで完成形があるにもかかわらず、なぜそうなるのか未だに理解できません。
 
 
 
試しにYouTubeで「HARADA HOLD」を検索してみてください。
DVDの中で「やってはいけない」と言っていることを見事にやっている人の多いこと。。。
 
 
 
 
そこで今回私が提唱するのは私が実際に行っている方法です。
 
 
 
 
私は基本もそうですが、新しい手順や技法をマスターするときにとても面倒くさい作業を行います。
 
 
 
それは単に映像を見て反復練習をするのではなく、一度文章に起こすという作業です。
 
 
 
この方法は単に動画の動きを追うのではなく、自分なりにやるべき動作とやってはいけない動作を整理することができ、実際にやるときにはその文章に書いたことを順を追って行えば動作が正確に行えるという利点があります。  
 
 
 
 
例えばクラシックパーム。
 
 
 
簡単に説明しようと思えば最初の写真を見せて「これ」と言えば終わりです。
 
 
 
しかし、文章に起こすとこうなります。
 
 
 
コインを手のひら中央より少し手首よりに置き、それを手のひらに押しつけつつ親指を起こす。
このとき小指側は動かさず、あくまでも親指の動きのみでコインを保持する。
同時に他の指はリラックスし、指の関節が伸びきらないようにする。
また、本来指がある形をイメージし、指の間隔を少し開いて隙間ができるようにする。
パームをする際は親指の付け根にだけ必要最低限の力を入れ、指には力を入れないように注意する。 これにより親指の硬直を防ぐことができる。
力が弱くてコインが落ちると最悪だが、手がこわばってパームをしていることがバレては意味が無い。
また、親指を動かすときはその動きが目立たないよう、親指を真っ直ぐ伸ばさないように注意する。
動き的にはパソコンのキーを打っているときにスペースキーを押すような動き。
 
 
 
 
いかがでしょうか。 ひとつの止まった状態の技法を説明するにもこれだけの文章が必要となります。
単に手の中にコインを保持すれば良いというわけではありません。
 
 

この方法の欠点はとにかく時間がかかるということです。
 
 
 
しかし、下手に我流で間違えた練習を重ねるよりも数倍意味があると思いますので、お時間がある方は一度試してみてはいかがでしょうか。