2009年5月15日金曜日

改造

 
私は市販マジックグッズの重要部分だけを流用し、原型をとどめないぐらいに改造して使うことがあります。
 
 
その場合、やはりそれなりの覚悟が必要です。
 
 
特に高額商品の場合は。。。
 
 
 
 
それが自分の物であれば少しいじってテストをし、上手くいけばさらに改造をするという手法を取れるのですが、人から頼まれた物だとそうは行きません。 

一度で出来る最高の改造をしなくてはならないので、その分リスクが高くなります。
 
 


従ってお客様からのカスタマイズは受けていませんが、身近な友人であればアフターフォローが出来るので気が向いた時だけ(その代わり無料で)受けることもあります。
 
  

 
 
 
今回は北新地のマジックバーY’s ClubのレギュラーマジシャンであるORIONからの依頼で、スノーアニメーター4を改造することになりました。
 
 
 
 
依頼を受けたのが4月中ごろで、5月10日のステージで使いたいとのことでした。
 
 
時間的に余裕があるので承諾しましたが、その後引越しなどでドタバタしているうちにORIONから電話が。
 
 
 
O「アニメーターはいつできますか?」
 
銀「え。 今日何日?」
 
 
 
 
 

 
O「5月8日
 
 
 
 
 
 
 

銀「・・・・がんばるわ」
 
 
 
電話を切ってすぐに事務所に行くと、まったく手つかずのスノーアニメーターが奥に突っ立っていました。
 
 
 
 
さすがに焦ってとりあえずパーツを分解し、使う部分と使わない部分を分け、使わない部分から流用できそうな物をサイズを合わせて切り出し、数時間でパーツを用意。
 
 
 
電気系統の配線を一旦ばらして接続不良などを探して再度ハンダで固定しなおしたりしながら4時間ほどで思い描いていた形の90%ぐらいを仕上げました。
 
 
 
後は電池を充電してテストをするだけだったのですが、充電には数時間かかるとのことなので、接着剤の硬化を待つ必要もあるのでそこでその日の作業は終了。
 
 
 
 
次の日(9日・使用予定一日前)の午後4時に引き取りに来るので昼から仕上げにかかりました。
 
 
 
電池を繋いで駆動をテスト。
 
ギミックにプロペラが回る部分があり、予定通り勢い良く回ってくれていますが、なにやらカラカラという音が。。。
 
 
でも鳴る時と鳴らない時があるのでとりあえず放置して他の部分の化粧(見た目の処理)をしているところにORION登場。
 
 
 
 
 
本来のギミックよりも半分以上サイズダウンを実現し、テーブルのスペースも大きく確保できた改造に我ながら満足しながら「じゃ、テストしてみようか」とスイッチON!
 
 
 
 
 
 
と同時にばきっ!!という音が。。。
 
 
 
 
 
スイッチを切ってプロペラの部分を覗き込むと、最初6枚あった羽が何故か3枚に減っている。。。
 
 
 
 
さっきのカラカラという音はケースの内側に当たっていた音のようです。。。
 

 
 
ギミック部分に関してはオリジナルのものをそのまま移設しているので、私の加工によって何かが変わったのではなく、単に時間の問題だったようです。
 
 
 
何故か事務所にあった別のプロペラを付けてとりあえず作動を確認し、商品を引き渡す。 
 
 
 
 
 
ふ~、なんとか間に合った。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
そう思っていたのですが、数日後ORIONから再び電話が。
 
 

 
 
銀「どう? 営業上手くいった?」
 
 
 
 

 
O「練習してたらプロペラが落ちた
 
 
 
 
翌日使うとのことで急場しのぎで付けたため、ネジが緩かったようです。。。