2009年6月16日火曜日

勘違いの産物

私が6~7年前にバーでマジックを演じていたころ、良くやっていたのがトミーワンダー氏のツーカップルーティンでした。
 
 
手順はそのままなのですが、音楽に乗せて演じたいた。
しかし、その音楽というのが「音楽」というよりは単なる「効果音」でした。
 
 
タイミングを計るためのBGMは一切入れず、無音の中に効果音だけが突然鳴り、それと動作をマッチさせるというアホほど厄介な物でした。 全ては自分のリズム感だけが頼りです。

 
 
音を作るのは大変でしたよ。 実際に演技をしながら音声編集ソフトで「あと0.2秒ぐらいずらすか。。。」とチマチマやって2分少々の演技のために6時間ほどかけました。
 
 
最初は演技をやっているとき、お客さんが何度も後ろを振り返って他のスタッフの方を見るので何かと思っていたら「音がぴったりだから誰かが動作に合わせて効果音のスイッチを押していると思った」と言われたので、それ以来、カセットテープを横に置いて目の前で音を出しながら演じるようにしました。
 
 
 

実は、これを思いついたのは一度だけコパーンのCrazy Ball(当時はCrazy Cupというタイトルだったと記憶しています)のビデオを見たことがあり、彼のチョップカップルーティンが効果音に合わせてカップを持ち上げたりボールを出現させたりしていた記憶があったからです。
 

 
 
そのころ(ビデオを見た頃)はとにかく効果音に合わせて現象が起こるということに感動し、ずっとそれが頭の中にあったのですが、最近DVDになった映像を見て私は大きな勘違いをしていたことに気付きました。

 

 

 

「あれ? BGM入ってるやん・・・」

 

 

 

 

なんや。 これなら簡単やないか。。。