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2010年6月30日水曜日

出ます


 


 
11月の27・28に開催されるCoin Magic Symposiumにゲスト出演することになりました。
 
 
会場は、イタリアのミラノ。
 
 
 
さ~、英語も微妙なのに、ヨーロッパで何しましょ?
 
 
オフィシャルサイト
 
 

2010年2月19日金曜日

順調に製作中


メルマガに書いていました「シリンダ&コイン ポーカーチップバージョン」が順調に仕上がっております。  使用しているのはバイシクルのポーカーチップです。

同色のチップを使ったスタックと、4枚とも異なる色のスタックの二種類を製作していまして、手順はオリジナルで色が異なる4枚のチップを、両手のあらためを入れながら消すことができる物を考えてDVDにします。  要するに、フェイクトスを使わないで両手をあらためる手順です。

ちなみに、右側のチップはスタックのトップに乗せるチップで、マグネットを内蔵させています。

そのためスタックのトップ一枚が外せるようになっていますので、それを外しておけば三枚で演じることもできますし、4枚で演じた場合は移動後にトップ一枚を取り上げてバラバラであるという印象を与えることも可能です。

ポーカーチップは素材が柔らかいのでスタックを作るのは楽なのですが、マグネットを内蔵するなど細かい作業をする場合、金属のコインを加工するよりかなり大変でした。。。


手順の動画編集が終わればリリースできる見込みですので、ご期待ください。
 
 

2010年1月25日月曜日

Sgt' Pepper

 
TAKAさんが先週オープンさせた「マジックバーのようなお店」Sgt' Pepper(サージェントペッパー)に 早速行って来ました。

店のタイトルそのままの本当にマジックバーのようなお店でした。

多くは語りません。 行ってみてのお楽しみです。

電話も広告もなく、まだまだ試運転中らしいですが、TAKAさんがマスターとして常駐しているだけで 行く価値アリですよ~。

『マジックバーの様な店Sgt’PEPPER」』(サージェント ペッパー)
大阪市中央区東心斎橋1-15-1-5F

マジックバー カードシャーク から北に徒歩3分ぐらいですので、ハシゴもできます。
 
 

2009年10月26日月曜日

そこか?!

 
最近ふじいあきら氏直伝のクラシックパスの練習を再開しました。
 
 
 
かなりいい感じに仕上がって来て、テーブルに鏡を置いて座って練習すること数日。
 
 
「うむ。 ツボが分かって来た! これで見えないぞ!!」と喜んでいましたが、次の日事務所で立って姿見の前でやってみると、何故か昨日まで聞こえなかったカードの擦れる音が。。。
 
 
 
 
おかしい。。。カードはスムーズに動いているし、パケットどうしが当たっている雰囲気もない。。。
 
 
 
 
 
何度も繰り返し、いろいろと角度を変えて鏡で確認したところ、カードが当たっているところが判明。
 
 
 
 
 
 
 
私のでした
 
 
 
 
 
まずはダイエットから?
 
 

2009年10月24日土曜日

編集完了!

 
「基礎とはなんぞや コイン編 其の弐」の編集がやっと終わりました。
 
 
コンセプトを決めかねて、何度も撮り直しを繰り返しましたが、最終的には「浅く広く」ではなく「せま~く、深~~~く」という形に落ち着きました。
 
 
 
最初のうちは軽く基本技法の動きを撮っていたのですが、撮れば撮る程言葉で伝えたいことが増えてきたので、単なる基礎の動きを動画で紹介するものではなく、その動作の部分部分での注意点や動作のコツなどを細か~く解説することで、自分でも納得できる内容に仕上がりました。
 
 
さらに、一般的な書物やDVDで解説されている技法を単に日本語で分かりやすく解説するというのであれば、私がやる必要もありませんので、今回は我流のアレンジを織り交ぜて解説しています。 基本技法もいろいろ工夫できるもんです。
 
 
 
ですので正直言いまして、いろいろと新しいことを覚えたい人には不向きですが、(私のアレンジを新しいと感じていただけるなら話しは別ですが)ひとつの技法をしっかりとマスターしたい人には良い物になっていると思います。
 
 
 
結局いろいろと撮りましたが、内容は大まかに「シャトルパス」「ユーティリティームーブ」「サトリティの効いたパーム5種類」の三本柱となります。
ひとつの技法のいろいろなバリエーションなどを解説しているため、全て練習していただいても良いですし、とりあえず気に入った物をみっちり練習していただいてもお楽しみいただける内容です。
 
 
そして、特別講師による解説も見逃せません。
(特別講師は発売日までヒ・ミ・ツ)
 
この方の解説だけでDVD1本分以上の値打ちがあります。
 
 
さぁ、この勢いに乗って「其の参」も撮ってしまおう!
 
 
そうしないと、また5年ぐらい開きそうやし。。。
 
 
あとはジャケットをデザインして、週明けにもDVDをプレス(量産)に出しますので、大体一ヶ月ぐらいだと思います。 ご期待ください。
 
 
 
 
 

2009年10月6日火曜日

撮影順調

 
 
長らくブログ更新さぼっていますが、DVDの撮影はいい感じで進み、あとは編集を残すのみとなりました。
   
 
プレスの時間などを考えると11月上旬にもリリースできる予定です。
 
 
「なんで基本技法撮るだけで2ヶ月もかかんねん?!」とお思いの方もいるとは思いますが、理解してもらえるよう説明を始めるといろいろと大変なんですよ。
 
 
 
だんだん説教臭くなって撮り直したり。。。
 
 
 
 
 
シャトルパスの説明だけで20分近く使ってみたり。。。
 
 
 
 
 
 
撮影中に大型車や救急車が通ってボツになったり。
 
 
 

 
 
また間が開くとなんなので、勢いで「その3」の分までまとめて撮っているのも時間を食っている原因のひとつなんですけどね。
 
 
 
 
内容に関しては、マジック関係者に見せたところ好評でしたので自画自賛できるものになると思います。
 
 

2009年8月31日月曜日

「ふじいあきら レッスンin大阪」企画




私がカードマジックを始めたきっかけは、ふじいあきら氏のテクニックを生で見た時でした。


 

それまではコイン一筋で4年ほど修行しており、数人のカーディシャンと呼ばれる人の演技も見ていましたが、「52枚もあるカードの中でコネクリ回して不思議を演出するのはずるい(簡単そう)」と思い、まったく興味が沸きませんでした。


 


 


しかし、ふじい氏の演技やテクニック(もちろん基本技法も)を見たとき、その考えは一変。


 

「これはやってみたい。。。」と思いカードマジックにも手を伸ばすこととなったわけです。



 


氏の技法は基本のディーリングポジションからして理論的で効率的に構築されています。


 


その一部は基礎とはなんぞやカード編で解説させていただいている通りです。



 


そして今回、ふじい氏の基本テクニックを毎月異なる内容でレッスンするというスクール企画を立ち上げました。


しかも会場は大阪です。

 

趣味でやっている方はもちろんですが、私としてはマジックバーなどでマジシャンとして出演している方たちにも是非受講いただきたいと思っています。
 





少人数で質疑応答を交えて行うワークショップ形式ですので、「カードマジックは長くやっているが、もう少し自然な動きにならないだろうか」「基礎とはなんぞやを見て少しは勉強になった」「コイン派だが、ふじい氏のようなテクニックなら習得してみたい」など、この企画にご興味がある方はinfo@ginjapan.com までお名前とご連絡先を明記いただき、「ふじい氏のレッスン希望」と記入してご連絡ください。


 



お問合せの数に応じて出来る限り多くの方に受講いただけるよう、同じ内容を月に二回行うなど、調整をしたいと考えています。


 

で、初回は以下の通り開催いたします。
 
(今回はとりあえず一回目をやってみようということでギリギリの告知ですが、今後はもう少し早くレッスン内容と共にGINホームページとメルマガにてお知らせいたします。)


日時:9月10日(木)  18:00〜20:30


内容:ディーリングポジション・ダブルリフト・ゲットレディ・トップチェンジの方法とタイミング(進行状況により増減あり)



会場:Y’s Club (敷居が高いイメージの北新地ですが、リーズナブルな価格設定のマジックバーです)



定員:各回10名


費用:レッスン料金 5000円(学生 4000円)+ ドリンク代
(会場をマジックバーY’s Clubさんに営業時間中にノーチャージでご提供いただいておりますので、一人1杯は必ず御注文ください:通常1000円のドリンクが750円)


お申込み専用ページ
 
  
 
 

2009年8月29日土曜日

新商品開発中


こっそり屋本舗のTAKAさんと当社事務所にてタバコを吸いながらだらだらと話していた極秘製品開発会議をしていた時、TAKAさんがくれたひとつの情報に私銀次郎が食いつきました。
 
 
 
 
道具としてとても面白いもので、いろいろと使い道が広がりそうだったのですが、TAKAさん曰く「作ってくれるところが無い」とのこと。
 
 
 
 
そこで私の海外ネットワークを使ってあるメーカーに問い合わせたところ、「サンプル作って今度送る」と一発OK。
 
 
 
 
 
商品化前の段階なので詳細はまだお伝えできませんが、日頃マジック道具を作っているメーカーから「で、これ何に使うのか聞いていい?」と聞かれるような道具です。
 
 
 
 
サンプルが間もなく届くので、届き次第TAKAさんとワイワイ遊びながら手順を作ってリリースします。
 
 
 
こっそり屋とGIN、初のコラボ商品にご期待ください。
 
 

2009年8月25日火曜日

カードシャークへご挨拶

 
大阪心斎橋にあるマジックバーカードシャークが移転したと聞いてしばらく経ちましたが、夜はDVDの撮影とモンスターハンター3が忙しいためなかなか脚を運べずにいました。
 
 
しかし、昨日マスターのキノピー氏より注文をいただいたので、配達を兼ねてご挨拶に行くことに。
 
 
 
住所的には前店舗から近いところと判断して適当な駐車場に車を停めキノピー氏に電話。
 
 
 
銀「たぶん近くに来てると思うけど、お店はどこ?」
 
 
キ「角に何あります?」
 
 
銀「○○屋って書いてあるけど。。。」
 
 
キ「。。。分かりませんね~」
 
 
銀「前の店からどう行ったらいいの?」
 
 
キ「前の店からですと、北へ1ブロック、東に2ブロックです」
 
 
などと電話でさんざんやりとりをして15分ほどあっちこっち歩き回った末に見つけたカードシャークは
 
 
 
 
 
 
 
 
 
駐車場の向かいにありました
 

 
 
歩かんでよかったやん。。。
 
 

2009年8月19日水曜日

出ないと思ってたでしょ?

長い沈黙を破ります。  近いうちに。
 
 
 
もう6年ぐらいになるのかな~?
 
 
 
 
基礎とはなんぞや~コイン編 その1~のリリースから。。。
 
 
 
 
やっと先週から「その弐」をとりはじめました。
 
 
 
今回は複数枚のコインを使用する技法をメインに解説します。
 
 
長い間作らなかった言い訳は以下のとおり。
 
1. 忙しい
 
2. ほぼ我流のため一般的な解説ができない
 
3. 物作りをしていると手が汚れて撮影に耐えられない
 
 
 
ま、3番目が一番大きな理由です。
 
特にコインを作っていると、手に油が染み付いたりヤスリで爪を削ってしまったりと、かなり汚い手になります。
 
 
2番目も解消するため、一般的な方法を改めて練習しました。
 
その上で、私流の方法も同時に解説して好きな方法を選んで練習していただけるような形態にしています。
 
 
 
 

 
 
前回はふじいあきら氏に特別講師としてマッスルパスを解説していただきましたが、今回も特別講師の方に出演していただきます。
 
 
 
 
 
その方とは。。。
 
 
 

 
 
 
 
 
 
 
まだヒミツです






 
私はもちろんのこと、あのコインマジックの鬼であるジャコモやふじいあきら氏らが絶賛する方です。
 
今回快諾いただけたことに収録前から興奮気味の銀次郎です。
 
 

2009年7月15日水曜日

習うより慣れろ・・・か??


最近は多くのレクチャーDVDが発売されており、効率的に技法などを学ぶことができる贅沢な環境が整っています。 しかし、不思議と「なぜあの映像を見ていてこんな仕上がりになるのだろう。。。」という中途挫折的な我流テクニックに仕上がっている人を見かけることがあります。
手元にDVDという動画メディアで完成形があるにもかかわらず、なぜそうなるのか未だに理解できません。
 
 
 
試しにYouTubeで「HARADA HOLD」を検索してみてください。
DVDの中で「やってはいけない」と言っていることを見事にやっている人の多いこと。。。
 
 
 
 
そこで今回私が提唱するのは私が実際に行っている方法です。
 
 
 
 
私は基本もそうですが、新しい手順や技法をマスターするときにとても面倒くさい作業を行います。
 
 
 
それは単に映像を見て反復練習をするのではなく、一度文章に起こすという作業です。
 
 
 
この方法は単に動画の動きを追うのではなく、自分なりにやるべき動作とやってはいけない動作を整理することができ、実際にやるときにはその文章に書いたことを順を追って行えば動作が正確に行えるという利点があります。  
 
 
 
 
例えばクラシックパーム。
 
 
 
簡単に説明しようと思えば最初の写真を見せて「これ」と言えば終わりです。
 
 
 
しかし、文章に起こすとこうなります。
 
 
 
コインを手のひら中央より少し手首よりに置き、それを手のひらに押しつけつつ親指を起こす。
このとき小指側は動かさず、あくまでも親指の動きのみでコインを保持する。
同時に他の指はリラックスし、指の関節が伸びきらないようにする。
また、本来指がある形をイメージし、指の間隔を少し開いて隙間ができるようにする。
パームをする際は親指の付け根にだけ必要最低限の力を入れ、指には力を入れないように注意する。 これにより親指の硬直を防ぐことができる。
力が弱くてコインが落ちると最悪だが、手がこわばってパームをしていることがバレては意味が無い。
また、親指を動かすときはその動きが目立たないよう、親指を真っ直ぐ伸ばさないように注意する。
動き的にはパソコンのキーを打っているときにスペースキーを押すような動き。
 
 
 
 
いかがでしょうか。 ひとつの止まった状態の技法を説明するにもこれだけの文章が必要となります。
単に手の中にコインを保持すれば良いというわけではありません。
 
 

この方法の欠点はとにかく時間がかかるということです。
 
 
 
しかし、下手に我流で間違えた練習を重ねるよりも数倍意味があると思いますので、お時間がある方は一度試してみてはいかがでしょうか。
 
  

2009年7月13日月曜日

Giacomo Bertini ワークショップ


11日、ジャコモベルティニ氏のワークショップを開催いたしました。
 
 

最初は6時間も何をやるのかと思っていましたが、実際に始まってみると6時間でも足りないぐらいの濃い内容に驚きました。
 
 
基本のクラシックパームから始めるということで「何を今さら」という雰囲気がありましたが、それも実際に始まると空気は一変。 一人ずつ手を取ってパームの位置を修正し、パームへのコインの運び方などを順に教えていくに従い、皆さんの動きが目に見えて良くなって行くことに思わずため息をついてしまいました。
 
 
基本って大事やな~
 
 
後半は未発表のハンドリングなども惜しみなく披露いただき、目から鱗が20枚ほど落ちた一日でした。
 

 
 

2009年6月17日水曜日

使えない? できない? やらない?

 
マジックの技法には「覚えたところで使い道が無い」という技法は確かに存在します。
 
しかし、その線引きはその人の普段の道具の扱いに起因するものが多く、常に怪しく扱っている人であれば怪しいカード技法などもナチュラルに見えるでしょう。
 
 
私は怪しい動作は出来る限り排除したい派ですが、怪しい動作の技法が大好きですので故ジュリーアンドラス氏のような独特な動きを良く練習しています。

ね。 めっちゃ怪しい動きでしょ。

実際に演技で使ったことはありませんが、練習をしていると面白いものです。

 

で、ある程度練習してからマジック仲間に見せると必ず言われるのが「そんなん使われへんからやらんわ」という言葉です。

  

 

確かに時間には限りがありますので、必要な物だけを練習するということは効率的にも重要なことでしょう。 しかし、不要と思える物の中からある瞬間何かがひらめくこともよくあります。

そういったものを多く蓄積することもアイデアを生み出すためには大切な作業ではないかと思います。

 

コインでクラシックパームなどの完全隠蔽の保持方法を好む方の中にはカールパームやJWグリップ、ムトべパームを「使えないのでやらない」と言い切る方がいます。

そういう人に突っ込んで聞くと、多くが練習すらしたことが無いと言います。

私は何かを否定するにはとりあえずそれをやって見なくてはいけないと思っていますので、出来る限りの技法を覚えて「出来るけどやらない」という返事が出来るよう頑張っているつもりです。

 

 

などと言いながら私もいろいろと「必要」と思ったことだけを練習してきて「やらない」でいたものがあります。

現在はそれが「できない」ことが情けなくて今更ながら練習しています。

それは。。。

 

 

 

 

コインロール

 

何で練習しなかったんやろな~?

 

 

2009年6月16日火曜日

勘違いの産物

私が6~7年前にバーでマジックを演じていたころ、良くやっていたのがトミーワンダー氏のツーカップルーティンでした。
 
 
手順はそのままなのですが、音楽に乗せて演じたいた。
しかし、その音楽というのが「音楽」というよりは単なる「効果音」でした。
 
 
タイミングを計るためのBGMは一切入れず、無音の中に効果音だけが突然鳴り、それと動作をマッチさせるというアホほど厄介な物でした。 全ては自分のリズム感だけが頼りです。

 
 
音を作るのは大変でしたよ。 実際に演技をしながら音声編集ソフトで「あと0.2秒ぐらいずらすか。。。」とチマチマやって2分少々の演技のために6時間ほどかけました。
 
 
最初は演技をやっているとき、お客さんが何度も後ろを振り返って他のスタッフの方を見るので何かと思っていたら「音がぴったりだから誰かが動作に合わせて効果音のスイッチを押していると思った」と言われたので、それ以来、カセットテープを横に置いて目の前で音を出しながら演じるようにしました。
 
 
 

実は、これを思いついたのは一度だけコパーンのCrazy Ball(当時はCrazy Cupというタイトルだったと記憶しています)のビデオを見たことがあり、彼のチョップカップルーティンが効果音に合わせてカップを持ち上げたりボールを出現させたりしていた記憶があったからです。
 

 
 
そのころ(ビデオを見た頃)はとにかく効果音に合わせて現象が起こるということに感動し、ずっとそれが頭の中にあったのですが、最近DVDになった映像を見て私は大きな勘違いをしていたことに気付きました。

 

 

 

「あれ? BGM入ってるやん・・・」

 

 

 

 

なんや。 これなら簡単やないか。。。 

2009年6月1日月曜日

波を作る

 
たまには真面目にマジックについて書いてみましょう。 長文ですが。
 
 
 
先日ドラゴンアッシュのライブ打ち上げに呼ばれ、メンバーと武田真治さんを含む20人近くの前で久しぶりに長めのクロースアップを演じました。
 
 
私は演技を構成する上で、観客のリアクションを想像して演技に緩急(波)を付けることを重視しています。
 
マジックは不思議なことが起こってあたりまえの世界です。
 
従って、マジックの質(現象のキツさ)に関してはあまり重視しません。
 

 
クロースアップマジックを20分ぐらい演じるとなった場合、不思議で不可能そうな現象を連発するというのもひとつの手かもしれませんが、マジックに対する基礎知識が無い観客にその違い(不可能設定など)を感じてもらうのは難しいことではないかと思うからです。
 
例えるなら「青色ダイオード」の発明がそんなにすごいことなのか、一般人にはピンと来ないのと同じようなもんだと思います。
 
 
 
最初からトップギアで5つの超不思議なマジックをしたとしましょう。 5つ目のマジックがその中でも一番不思議だったとしても、観客の思考が前の4つによって麻痺しており、思ったほどのウケも無く終わることが多いです。
 
逆に、不思議度70ぐらいのトリックでも、演技の順番によっては120や200のウケを取れることがあります。 私がいつも狙っているのはそこです。
 
 
私の場合は最初に大きな山を持ってきて、次に「なんじゃそら?!」というよなネタを。
そしてちょっと不思議なネタから度肝を抜くネタに持ち込んで終わるパターンが多いです。
 
この方法は難しいネタや高額なネタを複数使う必要が無いのでラクだろうと思われがちですが、自分の好きなネタを10個リストアップしたとして、流れに合わないネタを排除したりして実際に使える1個か2個に厳選しなくてはなりません。
 
元々マジックが大好きなので、演じたい物を自分で捨てるという行為はとても苦しいものです。
 
ですが、これを乗り切ると今まで以上のウケを取ることができると思います。
 
 
ちなみに、今回のショーの流れは以下のとおりです。
いつも360度囲まれて、近い人は肩越しに見ていたりする状況です。
 
 
1、セルフタイ シューレースからColour Change Shoelace
 
私はつっこまれやすいよう、最初は左右違う色の靴紐をつけておき、最後に同じ色になるようにしています。 さらに紐が解けているので演技前にダベっていると、かなりの確立でつっこんでくれます。
そして、それが演技スタートの合図となります。
演技前に「始めます!」と言って全員の注目を集めないのも私なりの方法です。
最初の現象で数名が「うぉ!!」と声を上げると周りは「え? もう始まってんの?!」と一つ目を見逃した悔しさのせいで次のネタに一気に集中してくれるからです。
 
一つ目に声を上げてもらえるようなビジュアルで後の演技の邪魔にならない良いネタを持って行くにもかかわらず、数名の人にしか見てもらえない。 つまり、ほぼ捨てネタとして使うのです。
これはもったいない気もしますが、これも最後の大盛り上がりのためです。

そして、ここで重要なのは二つ目(今回はカラーチェンジ)です。
 
見逃した人達は、何が起こったのかを数名の目撃者の「靴紐が!」という言葉から推測します。
(当然私は「今、靴紐が勝手に結ばれたんですよ」などと説明はしません)
ここで「じゃ。トランプのマジックを」と別の物を使うと本当に一発目が「捨てネタ」になってしまいます。
 
お分かりですね。 私の「不意打ちスタート作戦」は二つ目のネタは同じ場所・同じ道具で異なる不思議が起こらなくては効果がないのです。
さらに言うと、一つ目を見た人もさらに驚かせる必要があるため、一発目よりもキツい現象が求められます。 それらの点を考慮すると、今回の連携は良い物だと思います。  
 
 
 
2、カードマジックをしましょうと言ってZoom Zoom Deck
 
最初の2ネタで前のめりになっていた観客も「なんや~」という感じでニュートラルに戻ります。
 
この「観客をニュートラルに戻す」というのが重要な作業だと思います。
 
寿司で言うところの「ガリ」。 利き酒の間に口をゆすぐ「水」と同じ役割です。
 
 
 
3、ここで得意のハンバーグルーティン
 
とりあえず盛り上がります(笑)
 
 
 
4、アンビシャスカードなどのベタな手順をやった後、LITで締めます

基本的に、私はカードにサインをしてもらいませんし、デックを調べてもらったり混ぜてもらったりもしません。
 
「2枚同じカードがあるんじゃないの?」と言われたら初めてデックを手渡して調べてもらいます。
 
最初にマジシャンから「混ぜますか?」と渡すのは「出来るからやっている」という行為(マニピュレーションの最後の一枚を出したときだけ誇らしげに手の裏側を見せるようなもの)であって、観客が望んでいないタイミングでそれを強制するのはあまり良いことでは無い(あらための意味を成していない)と思うからです。
 
そして最後のLITは、やはり観客の手の中で現象が起こるという不思議であるため、クライマックスがマジシャンとは別のところで起こるわけです。
そうなると、マジシャンはその場から離れ易くなりますので、カードを触っているお客さんに「ありがとうございました」と一言告げて消えることができます。
 
 
 
5、アンコール:スーパーハード

今回はドラゴンのボーカルKj氏からリクエストを頂いていたスーパーハードをアンコールで演じました。
 
いつもは中ネタで「目が痛い!」と突然演じているのですが、アンコールということでスーパーハードを外した後、少しオマケで「目にゴミが入ってるみたい」と言って目から万国旗を出して「そりゃ目ぇ痛いはずやわ!!」などと合いの手をもらいながら爆笑の中終了しました。
 
 
 
ね。 大して大掛かりなネタはやってないでしょ?
 
 
でも手抜きではありません。 かなり考え、苦渋の決断ともなる取捨選択を行っています。
 
これもまた、観客ありきであるマジックの楽しみ方のひとつではないでしょうか。
 
 



 

2009年4月10日金曜日

お連れ様はご存知のようで

 
私が以前マジックバーで出演していたときのことです。
 
 
マジックをやっていると、やはりお客さんの中には「あ~、わかった!」と突然声を上げる人がいらっしゃいます。
 
こちらのミスが無い限り、ほとんどの場合「分かったつもり」で見当違いな推測をされていることが多いのですが、あきらかに「お前絶対分かってないやろ・・・」というお客さんもいらっしゃいます。
 
 
 
今回はそんなお客様のお話。
 
 
 
 
私がマジックを演じているとき、オープニングからひとネタごとに「あ! 分かった!」と連呼する男性がいらっしゃいました。
 
 
どうやら彼女さんを連れているようで、その彼女さんらしき人は次々と見破る彼に「すご~い。 分かるの?!」と尊敬の眼差し。
 

 
 

余談ですが、私は多くの場合この種の人たちの発言には悪気は無いと思っています。
 
マジックの楽しみ方は多種多様です。 「分かった!」と言って自慢げにネタの推理を披露される方は、他のみんなもネタを知りたいと思っていると考えていて、場が盛り上がると思ってそのような行動に出られることも多々あるようです。

これに対応するには、観客に対して挑発的な仕草や発言を行わないことが第一でしょう。
明らかに他のお客様が迷惑そうにしているときは「あのね。 クイズじゃないんだから」とたしなめますが、基本的には「そうか~、もっと練習せなあかんな~」と言って流していました。 

ここで「その推理はハズレですね」と対決ムードになってしまうとそのお客さんはムキになり、他のお客さんが楽しめなくなってしまいますし、結局はタネを明かさない限り相手の推測が間違っていることを証明する手段が無いため、最終的に「分かった」と言った者勝ちになってしまうので、あまり真剣に相手をしないというのが本音のところです。
 
 
 
 
 
話戻って「何を見ても分かったという男性と、それを尊敬の眼差しで見る女性」カップルのお客様のおはなし。
 
 
最初の2ネタはスライハンド系なのでもしかしたら何かが見えたのかもと思っていましたが、その次のネタはミスディレクションを使ったもので、あきらかに彼の目は私の目的のところに向いており、角度的にも絶対に見えないところで必要な処理を行いました。
 
 
 
しかし、現象が起こった直後、再びその彼から私の不快指数が一気に跳ね上がる言い方で一言。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 
 
 
 
 

「あ~、上手いけど分かってしまった
 
 
 
 
 
何や、その「申し訳ないけど」みたいな言い方。。。
 
 
 
 
しかし、そこからお連れの彼女さんのコメントが微妙に変化しました。
 
彼女も何かを察知したようです。
 
 
 
 
「え~、これも分かるの?!  どうやってるの?
 
 
 
 
あえて私は聞かないので、その質問を彼にしてくれたことに心の中で感謝しつつ、彼の答えを待ちました。 そして彼の答えは。。。


 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 



「分かったけど俺にはできんから秘密にしとく!」
 
 
 
 
 
 
 
 
 
マジシャンの技量を褒めつつ自分の洞察力を誇示し、さらにはネタをばらされてはマジシャンが困るのでそれはしないという紳士であるかのような言い回し・・・

見事なスルーや。。。
 
 
 
  
 
 
 
その後持ち時間の10分弱の間、現象が起きるごとに「分かったけど俺にはできんな~。 さすが!」と合いの手を入れられながらのらりくらりと演技を続け、最後にその頃お気に入りだったフォーナイトメアーをばっちり決めてステージを降りました。
 
 
 
 
ステージの袖で「あ~疲れた・・・」と思っていたとき、客席の二人の声が聞こえました。
 
 
 
 
 
 
彼「最後のもすごいけど分かってしまったな~」






彼女「え~! あれもわかったん? どうなってんの??」






彼「いや~、分かったけど俺にはできんわ~」






 
 
 
 




彼女「もう、いいって
 
 
 
 
 
 
どうやら、お連れさんは彼が全然分かってないのが分かっていたようです。
 
 

 
 

2009年3月21日土曜日

過ぎたるは

 


私が学生時代、お客として百貨店のマジック売り場を卒業して初めてお世話になったマニア向け(?)ショップ「からくり堂」。




現在はショップとしての営業を終え、店主の真田豊実(さなだとよざね)氏がマジシャンを育成するためのスタジオとされている場所です。





氏にはマジックのテクニックや手順構成はもちろんのこと、その温和な言葉の端々から多くの大切なことを学ばせていただきました。






その真田氏が運営されていたマジックショップとしての「からくり堂」は、一般的な「マジックショップ」というものからは(失礼ながら)かけ離れた空間でした。










店主の人柄の良さから多くの海外マジシャンのアテンドをされており、世界の有名マジシャンが突然「ハ~イ」とやって来たり。


土曜の夕方に行くと、知らないお客さんがコンビニで買った蕎麦を食べてたり。。。


いろんな意味でショックを受けることが多いショップでした。







そんな「からくり堂」には多くの若手プロマジシャン志望の方が来店され、真田氏に練習したり考えたネタを披露し、良いところや悪いところを指摘してもらっている光景を良く見ました。





そんな中で、今でも覚えている一言があります。





それはあるカードマジック大好き青年が、張り切ってマジックを披露していた時のことです。





私も真田氏の傍らでその演技を見ていましたが、特に下手というわけでもなく、技法も違和感なくこなせているにもかかわらず、私の中で何かがひっかかりました。





それはひとつの動作や手順に対するものではなく、その彼のマジック全てを通して感じた違和感でした。





それが何か、いまいち分からないまま「ん~、悪く無いけど。。。」という感じで最後まで見ていた私の横で真田氏がひとこと。














「君の演技は目ぇつぶってても何やってるか分かんな~」









なるほど。




彼がしゃべり過ぎていたというのが私の感じた違和感だったようです。






彼のセリフはこんな感じでした。



「カードを一枚引いてください。 このカード忘れないで下さいね。 これを真ん中に入れてそろえてやります。 今カードは真ん中にありますよね? でも指を鳴らすと、一番上から出てくるんです。 もう一回中に入れますが、また指を鳴らすと上から出てくるんです。 でも、中に入れて二回指を鳴らすと下から出てくるんですね~。」









ん~~~。 たしかに目をつぶってても全部分かる。






というか、文章で全て伝わる。


マジシャンがラジオで演技をするのであればこれぐらいしゃべる必要はあるのかもしれませんが、実際の現象は目で見るものです。



たしかにある程度の説明は必要だと思いますが、過剰な説明はお客さんに想像させることを邪魔するのではないでしょうか。


また、無意識に説明が増えるのは本人の技法などへの不安の現われでもあると思います。


「お客さんに注視されて推測されると困るので、思考を自分の思う方にコントロールしたい」という思いが言葉に表れているように感じられるのです。







それ以来、私は動作の間を埋める程度のセリフだけで構成し、現象自体を説明しないようになりました。



最近の私のアンビシャスカードのセリフはというと、





「それじゃ何かひとつやりましょう。


 (カードを広げて差し出し「引いて」とアピール)





 これ、忘れないで下さいね。


 (と言いながらデックの中ほどに入れる)





 指を鳴らすと。。。 


 (指を鳴らして少し間を置き、トップカードを示す)」



といった流れです。










え? 少なすぎる?



今日からできる 上手な話し方