現在ジョニー・ウォン氏のスーパー・トリプル・コインの銀貨バージョンを製作しています。
ニッケルコインは中が柔らかい銅で表面が硬いニッケルなので、薄くする加工は比較的簡単です。
しかし、銀貨は柔らかい銀だけでできているため、ニッケルコインと同じように作業をすると、コインの表がすぐに変形してしまうんです。
既にニッケルバージョンをお持ちの方はお分かりだと思いますが、このギミックはコインを部分的にかなり薄くしなくてはなりません。
それがどれぐらい大変なのかということは、銀貨バージョンが出来たら海外で売りたいということでジョニー・ウォン氏本人から製作の依頼をいただいたということでもお分かりいただけると思います。
ひとつのマシンだけでは無理かと思い、ある程度組み上げてからヤスリで削ったり研石で研いでみたりといろいろと試し、なんとか銀貨で作るための解決策が見えて来ましたのでご期待ください。
と、結構順調に進んでいるように見えますが、その作業(実験)の間に電動研石を使い、知らない間に自分の指も一緒に研いでしまって部分的に超敏感肌になっている銀次郎。。。
見えてはいけない物が見えています。。。
仕上げに指先でコインを持って作業をする必要があるため、傷が完治するまで製作をあきらめようと考えていたそんな矢先、当店お客様より表題の丸穴タイプのカラテコインを探しているとの問い合わせをいただきました。
同コインは以前にも作ろうと思って何個か作り、一品堂でも出させていただいた時期があったのですが、このコインを使っている手順はいくつかあり、上の写真のように第一間接のあたりで止めるものと、下の写真よりもさらに奥までズッポリと入れるものがありました。
そのため、レギュラー商品にするにはどちらのサイズで作るべきかを迷っているうちに。。。
作ること自体忘れていました。。。
このコインの製作の際は特に指先でコインを持って加工をする必要が無いので、怪我をしていても作ることができます。
というわけで、スーパー・トリプル・コインは置いといて、先にカラテコインを作ることになりました。
早ければ来週にも販売可能かと思います。
種類は1964ケネディー、リバティーハーフ、1921モルガンの3種類となります。
手順によっては穴を指で押さえて隠し、レギュラーコインのように見せる物もあるので、指の腹で隠れるサイズと考え、穴のサイズは16ミリにしようかと思っています。
写真のコインも16ミリで作ったものです。
ギャレットトーマス RING THING
SILVERADO
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